治療例の写真がそっち系が多いからでしょうかね。
さて、
「ダイレクトボンディング」というのは歯と同じ色の樹脂コンポジットレジン（CR)を歯に直接接着する審美治療法です。
メリットは、すきっ歯などの足すだけで対応出来る場合は、全く削る必要がないということですね。
被せ物などの場合は、かなり歯を削ることが必要になるので、足りない部分に足すだけということで理想的な治療法だと私個人的には思っています。
デメリットは、やはり樹脂なので強い力がそこだけにかかると割れたり、外れたりすることがあることですね。
普通に生活していればそうそう外れることは無いくらい強く接着できるようになりましたので安心してもらってもいいと思います。
もう一つのデメリットは、歯医者側からなのですが、色合わせや形を整えるのにテクニックが必要で、努力が必要です。
歯医者自身が直接歯に足していくので最終結果は歯医者の腕とセンスにかかっています。
なので、上手くいかなければ凹むし、上手くいけばテンションが上ります。
さて、今回の患者さんもすきっ歯で悩まれている女性です。
真ん中に１ｍｍ以上の隙間があります。
すきっ歯は歯並びの問題なので歯並びの問題は歯並びを治す「矯正」が第一選択なのでそのことを説明しましたが、時間的な問題で次の選択肢「ダイレクトボンディング」を選ばれました。
初日のカウンセリングでは、できるだけデモをすることにしています。
レジンは特殊な光を当てないかぎり固まらないし、除去も簡単です。
どうしてデモをするかというと、すきっ歯をレジンで埋めるとその分歯が大きくなります。
せっかく隙間はなくなったのに歯が大きいことがコンプレックスになっては意味がありません。
なので、実際にどんな感じになるのかを体験してもらってから次回の予約をとって治療を行っています。
あと、デモの時に色合せも出来るメリットもありますし、形などの提案もできるから面倒ですが、歯医者側のメリットもあるので行っています。
さて１時間半位かかって治療した後の写真です。
歯の隙間だけでなく、歯の先端の削れていた部分も修正させて頂きました。
少し斜めからの写真です。
歯と歯の間を作る時に気をつけないといけないのは、端に厚みが必要なんですよね。
以前他の患者さんが他の歯医者で受けたレジンを修正して欲しいと言われた時に診てみると、この端の部分が天然歯の歯のように厚みがなかったです。
そうすると少し斜めから見ると、薄っぺらく見えて、不自然に見えてしまうんですよね。
正面から見て綺麗なことも当然ですが、ちょっと斜めから見ても歯の厚みや形が感じられるように工夫をしています。
他にも沢山こだわっている部分や工夫がありますが、書き出すと長くなるのでこれくらいに。
上の写真のようにかなり強拡大して見てもどこが境目なのかわからないくらいにダイレクトボンディングが出来るようになってきました。
少しずつスキルアップです。
まだまだすごいダイレクトボンディングをされる先生方が沢山いますので、もっと自己反省をしながら腕を磨いていきたいと思います。
現在の私のレベルはこれくらいですので、このレベルでＯＫの方は予約をお願いします。
歯と同じ色の樹脂であるコンポジットレジン（CR)を、直接、歯に盛り足していくことで、
むし歯の治療や、歯の形・色をかえたりすることが出来る
審美歯科治療方法「ダイレクトボンディング」
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