2012/07/12

「年をとる=歯がなくなる」というわけではありません。

私は現在勤めている歯科医院で、往診に出ています。

往診というのは、寝たきりになったりして、動けなくなった人の家や病院・施設などに
往診用の機材をもって歯科診療に行くことです。

往診というと、ほとんど何もできないと思われがちですが、
現在の機材の進化は素晴らしく、
普通に診療室でするように、歯を削ったり、歯を抜いたり、入れ歯を作ったり出来ます。

患者様の状態によっては、出来ない治療は有りますが、
ほとんどの事は出来るようになっていますので、
もし、往診してほしいという人がいましたら、
近くの歯医者さんが往診していないか相談されると良いと思います。


さて、往診をしていると色々考えさせられることが沢山あります。

往診を受けられる患者様は、御高齢の方がほとんどです。

最近、検診をさせていただいた患者様の中に、
80歳代で親知らずを入れて32本の全ての歯がありました。
しかも、かぶせものは2本だけ。
たぶん神経を取った治療はこの2本だけでしょう。
それ以外の歯も、とてもきれいな状態で、着色や小さな虫歯等もなく、
口腔内だけ見ただけだと、口腔内清掃の出来ている30代か40代の人のようなきれいさでした。

見た目も非常に若々しくて、最初、50代くらいかと思って会話していたら、
「ひ孫が10人くらいいる」っと言われて、
「え?ひ孫?一体おいくつです?」
「85歳」
「!!!お若いですね」
という会話になりました。

やはり、口腔内の状態が良い人は、若々しくいられるのでしょうね。

この患者様に会えて、うれしくなりました。

頭の中では「年をとる=歯がなくなる」というのは「間違い」という考えがありましたが、
ほとんどの人は年をとると歯がない人が多いです。
しかし、この患者様のようにしっかりと歯を残されている人もいるという生きた証人に出会えると、
頑張れば何とかなると勇気が湧いてきます。


歯が無くなるのは、虫歯や歯周病が原因です。
決して、「年をとったこと」が原因ではありません。

確かに、「年をとる」ということは、免疫力の低下、唾液量の低下、根本的に歯を長く使っている等の理由で、無くなるリスクは上がってきます。
しかし、「年をとったこと」が原因では歯は無くなりません。

自分自身も頑張れば今の歯を死ぬまで維持していける自信が持てました。
みなさまも、頑張って歯を大切にしていきましょう。



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