2012/09/25

治療例 奥歯のプラスティックの虫歯治療(CR) その3

以前の治療の続きです。
治療例 奥歯のプラスティックの虫歯治療(CR) その2

その前の歯をプラスチックの虫歯治療であるコンポジットレジンのダイレクトで治療しました。




まずは治療前の写真です。

前回は、一番下の歯を治しました。

その時に、上2つの虫歯治療も別の時にすることを約束しましたので、今回しました。
症状としては、
  • たまにしみる
  • フロスが通らない
ということを言われていました。
レントゲンを取るとやはり2つ目がかなり深いとわかりました。
もしかしたら神経を取る治療(麻抜)をするかもと説明し、麻酔してスタートです。

で、虫歯除去です。


一番下は前回直しています。

やはり2番めはかなり深かったので、機械で削らず、ゆっくりと手作業で小さなスプーンがついた器具(エキスカ)を使い時間をかけてほじって行きました。
こうすると、削る時の発熱などで神経を傷つけないし、削り過ぎることもありません。
あと、ゆっくりやると歯茎を傷つけないので出血も抑えられます。

フロスが通らなかったのは、以前の詰め物が歯と歯の間にはみ出していたのが原因でした。
今回はしっかり詰めないとね。


ということで、総時間1時間半くらいかかりました。
時間かけすぎですね。

今回は、いつもと違って、自分オリジナルの方法?で詰めてみました。
今までの治療例は、以前の講習会で習った方法だったのですが、何度か練習しましたが、私にはちょっと合わない?ので、
今まで色々試行錯誤してきた方法で詰めてみました。

色と形はまぁまぁな出来だと思います。

今回は、はじめから、ある程度の形にして、削りだす方法を取ったのでその分時間は短縮されました。
やはり私には削りだす方法が向いているようですね、
削りだしでもモコッとした感じはある程度出せることがわかりましたしね。

まだまだ私の中では完璧では無いので精進していきたいと思います。

その後、この歯は痛みは出ていないし、しみるのも無くなったそうです。
もちろん、フロスもしっかり通ることは確認済みです。
頑張った甲斐がありました。

他のコンポジットレジン(CR)の治療例



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2012/09/20

「答えのない問い」を問い続けるようにしたい

最近読んだ本でグッときた文章を紹介します。

私はこれまで著した本の中で、
「経営者というものは、答えのない問いを問い続ける存在だ」
と述べています。
経営者には、常に「答えのない問い」がとわれるのです。
だから、「これが絶対に正しい答えだ」と考えて意思決定をする経営者は、ある意味で危うい。

ぎりぎりの意思決定をして、なおどこか心の中で後ろ髪引かれる思いがある。
しかし、あえて、そこを割り切らないで歩んでいく。
しばらく歩み、振り返って見たときに、あれで良かったのだろうかと、ふと思う。

そういう人間の「魂の力」というものが、とても大切な気がします。

(中略)

たとえ「答えのない問い」に対しても、腹を定め、決断しなければならない。
しかし、その意思決定をした時に、「あれで良かったんだ」とか、「絶対あれで正しいんだ」と割りきってしまってはならないのです。
なぜなら、その割り切りをしてしまうところから、人間としての精神の深みが失われていくからです。

「若きサムライたちへ」 田坂広志 中谷巌


これを読んで、歯医者も「答えのない問い」に答えようと、もがいている存在だと思いました。

患者さんの病気の状態を見て、話を聞き、患者さんの色々な要素を考慮して、一番良いであろう治療方法を提案し、治療している。

しかし、

最高の治療なんて無くて、自分の選んだ治療が一番良かったなんて、過去に戻って、別の治療法を行なって、違いを比べない限り分からない。
その人が、亡くなる最後まで分からない。

私も、「あの治療はあれで良かったんだ。あれしかなかったんだ。」
なんて、割りきらず、常に悩んでいく存在でありたいですね。

非常に、疲れるだろうけど。




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2012/09/15

治療例 どこにも穴が空いている様に見えない虫歯

別の治療を受けているスタッフさんの口の中を診ていると


!!

虫歯発見!



どこにあるでしょうか?
歯科関係者ならすぐにわかるかもしれませんが、一般の人には難しいですよね。

答えは下から2番目の歯で、下から3番目との間の部分です。
どこにも穴が空いてないように見えますよね。
でも、なんとなく色が違いますね。
私は患者さんに説明する時は「歯の中に黒いものが埋まっていて、それが透けているように見えませんか?」って表現します。
そんな感じに見えませんか?

で、レントゲン撮ってみるとやはり虫歯です。

ということで治療開始。


少し削ってみるとすぐに空洞に達しました。
虫歯になっている部分は黒くなって空洞になっているので少し削ると上のような感じになります。


虫歯部分を全部除去したあとです。

私は、外の硬い部分のみタービン(歯を削る道具。キーンって音がする機械です。)で削り、
あとは、エキスカという小さいスプーンのような道具で地道にほじっていくのが結構好きです。

機械で一気に削る方が時間が短縮できるのですが、
  • どうしても削るときに出る熱などで神経に刺激を与えてしまう可能性がある
  • 無駄に削り過ぎる、
  • 削り残しが出る
などの理由からエキスカでほじっていきます。
かなり時間がかかりますが、こっちのほうが良いと思います。

あと、患者さんも怖くないみたいです。
無音ですし、水も出ません。
特に子供にすると全く怖がらないで、安心して治療できます。

治療後です。
少し、色が白かったかな。
もっと精進しないとね。

さて、今回言いたかったのは、

 パッと見て穴が開いていない、しみたりしない
        ⇓
      虫歯なし

では無いということです。

多分このまま放置していたら、痛みが出たり、歯がかけたりして気がついていたはずです。
その頃には、神経取ることになっていたかも知れません。

定期健診が大切ということですね。 

皆さん、定期検診にいきましょう。

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2012/09/10

歯医者はもっと外に出るべきですね。その2

また、デイサービスにてお話をする機会がありました。



今回は、2回ありましたので、

1回目は、「歯磨きの仕方と入れ歯の掃除の仕方」

2回目は、「唾液の働きと分泌促進マッサージと体操」

という内容の話を15分ずつしてきました。

みなさん非常に熱心に聞いていただけてとても話しやすかったです。
お話の後の質問タイムでも沢山質問して頂き、とても楽しかったです。

また、こういう機会があると良いですね。

余談ですが、
相談会で、70歳の女性の28本の歯が全部まったく歯の治療をしていない無傷な歯をされていました。
口の中が、とてもきれいで驚きました。
この口の中を維持してくださいね。
こういうのを見ると心が嬉しくなります。




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2012/09/05

治療例 歯ぐきがかぶって治療が難しい虫歯治療(CR)

今回は、ちょっと治療しにくいところの虫歯治療を紹介。



右上の7番目の歯です。
虫歯の場所は、隣の歯との間の、歯ぐきが少し覆いかぶさっているところです。
歯ぐきの境目の少し茶色いところがそうです。

非常に見えにくいところですね。

現在勤めている病院のスタッフで20歳代の女性です。

簡単な検診をしていたら見逃してしまいそうな感じですが、
スケーリングをしていて偶然発見したそうです。 
スケーリングは細かいところまでチェックできる利点もあるように思えるので、私は好きです。

で、実際診てみると、穴が開いています。
レントゲンで確認してみると隣接面(隣の歯との重なっているところ)には虫歯は広がってはいませんでした。

さて、問題なのは、歯ぐきが半分覆いかぶさっていることです。
このまま削ると、歯ぐきを傷つけて出血して詰め物が非常にやりにくい。

という事で、教科書通りにやっていきます。

まず、歯肉圧排糸という歯ぐきと歯の間に入れて歯ぐきを少し圧迫して下げる糸を入れてみました。
糸をとれば元の状態に戻ります。痛みも軽く入れる分にはありません。



良く見えるようになりました。
虫歯の部分も歯ぐきより上になり、これなら歯ぐきを傷つけないで削れそうです。


虫歯の部分を削り取りました。
出血なしです。


後はCR(コンポジットレジン)を詰めるだけ。
アプローチしやすくしていたので、非常に簡単に出来ました。

ひと手間かかりますが、やはり基本は大切ですね。

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2012/09/01

半分埋まった親知らずのデメリット

最近来院された患者さんのレントゲンの一部です。



親知らずが手前の歯の虫歯に食い込んでいる様子がわかります。

http://dentalsozai.blogspot.jp/から画像をいただきました。

のような感じになっているのがわかります。

親知らずは痛くなるから抜かなければいけないと思っている人がいますが、
それだけではありません。
今回のように、手前の歯に当たって中途半端に頭が出ているため、
間に食べ物が入り親知らずだけでなく手前の歯まで虫歯ができてきます。
しかも、かなり下の方で虫歯ができてしまっています。
こうなると神経を取る治療になるだけでなく、場合によっては抜歯になる可能性もあります。

さて、この患者さんは、6年前にも来られていたようで、その時のレントゲンがこれです。


この時にすでに虫歯になっています。
当時、口腔外科に紹介したが、自覚症状がなかったために行かなかったそうです。
今回、再び来院されたのはズキズキするからということでした。

もしかしたら、6年前だったら、神経を取る治療は必要がなかったかも知れません。

自覚症状が無いから大丈夫というわけではありません。
自分の歯をもっと大切にするためにも、
変に生えている親知らずは症状が出る前に抜くことをおすすめします。

特に女性は、妊娠というとても大事な時期があります。
この時期に痛くなられると非常に歯医者は辛いです。
もちろん本人もです。
先を見越しての治療も時には必要だと思います。


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