歯を抜かないと歯が綺麗に並ばないような患者さんには、
マウスピース矯正は難しいことが多いです。
しかし、今回のような下の歯の真ん中4本のうち1本抜けば良い場合は、
マウスピース矯正で行うことが可能です。
もちろん、治療スタートする前に、歯を1本抜くデメリットをしっかり説明する必要があります。
- 4本が3本になるのでやはり気がつく人は気がつくこと。
- 一度抜いてしまうと元には戻せないこと。
などを説明しています。
下の前歯4本は上の歯と違い形が似ているので、4本が3本になってもそんなに違和感少ないと思われます。
今回の場合も、一般的に行われている4番目の歯を抜く方法だと、
- スペースを作りすぎて最終的に何処かに隙間ができる
- 奥に移動させすぎて顔が凹む
- 4番目の歯が無くなるので噛む力が減る
などのデメリットが考えられました。
それならば、模型計測から計算された足りないスペースと同じサイズだった前歯を1本抜くほうがメリットがあると考え提案させてもらいました。
最終的にどのように見えるのかを可能な限りイメージしてもらうために、
治療前の模型から治療予想模型を作りそれを見てもらって、
出来るだけ、私のイメージと患者さんのイメージのズレを無くすようにしています。
さて、抜歯をして、はじめてのマウスピース矯正のフレームが入って2ヶ月が経過したので、
ちょっとその治療経過を紹介させてもらいます。
下の左右2番目がスペースが足りなくて内側(舌側)に入っています。
実際は、左右1番目も前に飛び出てもいます。
右下2番目を抜歯しました。
抜歯後、10日目くらいからマウスピース矯正のフレーム一番目を装着
2ヶ月経過でここまでスペースが閉じました。
出ていた左右1番は奥に引っ込んだ状態になっているのがわかります。
この調子だと後数ヶ月できれいに並びそうです。
私の主義として、「治療しないこと」と「治療すること」のメリット・デメリットを比べて、
「治療すること」のメリットが優っている時のみ治療します。
当たり前のことですけどね。
だから、何でも抜歯して治療するということはしませんが、
マウスピース矯正でも抜歯をして治療することもあるという治療例の紹介でした。
治療を選ぶ際の参考にして下さい。
でも、これはマウスピース矯正でもちょっと難易度は高いと思うので、
マウスピース矯正の経験が結構あるドクターを選ぶようにしてくださいね。
さて、まだまだ治療は始まったばかりです。
最後まで頑張っていきましょうね。
もっと、マウスピース矯正について詳しく知りたい方は、
▼マウスピース矯正 in福山
を参考にして下さい。
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