2012/09/20

「答えのない問い」を問い続けるようにしたい

最近読んだ本でグッときた文章を紹介します。

私はこれまで著した本の中で、
「経営者というものは、答えのない問いを問い続ける存在だ」
と述べています。
経営者には、常に「答えのない問い」がとわれるのです。
だから、「これが絶対に正しい答えだ」と考えて意思決定をする経営者は、ある意味で危うい。

ぎりぎりの意思決定をして、なおどこか心の中で後ろ髪引かれる思いがある。
しかし、あえて、そこを割り切らないで歩んでいく。
しばらく歩み、振り返って見たときに、あれで良かったのだろうかと、ふと思う。

そういう人間の「魂の力」というものが、とても大切な気がします。

(中略)

たとえ「答えのない問い」に対しても、腹を定め、決断しなければならない。
しかし、その意思決定をした時に、「あれで良かったんだ」とか、「絶対あれで正しいんだ」と割りきってしまってはならないのです。
なぜなら、その割り切りをしてしまうところから、人間としての精神の深みが失われていくからです。

「若きサムライたちへ」 田坂広志 中谷巌


これを読んで、歯医者も「答えのない問い」に答えようと、もがいている存在だと思いました。

患者さんの病気の状態を見て、話を聞き、患者さんの色々な要素を考慮して、一番良いであろう治療方法を提案し、治療している。

しかし、

最高の治療なんて無くて、自分の選んだ治療が一番良かったなんて、過去に戻って、別の治療法を行なって、違いを比べない限り分からない。
その人が、亡くなる最後まで分からない。

私も、「あの治療はあれで良かったんだ。あれしかなかったんだ。」
なんて、割りきらず、常に悩んでいく存在でありたいですね。

非常に、疲れるだろうけど。




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2 件のコメント:

  1. 自費診療専門歯科医院は経営が成り立つのであれば
    自分も移行したいと思ってます。自分が受けたい治療、
    自分の大切な人にしてあげたい治療を十分な説明をした上で
    行いたいですよね。今までは普通に?保険中心の治療をする
    歯科医院でしたが、今年からは自費診療を増やし、十分な時間を取り、
    質の高い治療をするべく努力しています。
    完全に全て自費診療というのは理想なんですが、今まで診てきた患者様も
    来院されますし、やはり患者様が来なくなってしまうのではないかという
    不安もあり、とてもとても完全移行出来ないのが現状です。
    しかしながら、Dr自身が高い意識を持つようになると、患者様の意識も高まり
    結果的に自費率がアップするという、手応え的なものも感じています。
    私はできる限り保険診療からの脱却を謀りますが、やるなら最初からやった方が
    よかったと少し後悔しています。でも、開業当初の実力では潰れていたことでしょう。どうか焦らず充分に力をつけてから頑張って下さい。
    応援してます。


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  2. コメントありがとうございます。

    途中から自費診療のみに切り替えるのはなかなか難しいと思っています。
    今までの患者さんを悪く言えば切り捨てる形になってしまうからです。
    しかも、自費診療のみの経営ってかなりリスクがあるし、多分保険ほど儲からないでしょう。
    儲けを考えると多分保険診療を普通にやっている方が良いと思います。
    でも、自分のこだわりを突き詰めることができるという点ではやり甲斐が最高に高いと考えています。

    頑張っていきたいと思っています。
    今後も応援よろしくお願いします。

    返信削除