ひとつ上のプレゼン。 眞木 準 (著)
歯科診療は、ただ単に治療すればOKというわけにはいきません。
というのも、治療する前に患者様に説明することが必要です。
この「説明する」ということが結構おろそかになりがちです。
古い考えを持っている先生の中には、
「治療さえしっかりしていれば、後は全てまかせてもらえばOK。説明なんていらない。」
って思っている人もたまにいます。
でも、私の考えは、
「治療は患者とドクターの共同作業であり、
お互いの協力なくしてはうまくいかない」
っと思っています。
共同作業であるならば、お互いの意見を出し合い、共通の認識や目標を持たなければ意味がありません。
ということで、患者様からの意見をよく聞く、
そして、治療方法を説明し、理解し、
治療方法を「選び、決めてもらう」ということを重要視しています。
この「選び、決めてもらう」というのが非常に大切だと思います。
どうしても、治療は専門知識を持ったドクターからの一方通行の決定になりがちですが、
それでは、説明している意味がないと思います。
で、この時、患者様が選び、決定しやすいように
専門的になりがちなことを、分かりやすく情報を与える必要があります。
一種のプレゼンだと思ったので、この本を読んでみました。
前置き長ーって思わないでくださいね。
この本は、有名で最前線を駆け抜けているプレゼンのプロ19人が、
自分のプレゼンのポリシーやテクニックを実際に自分がプレゼンした資料等を載せながら語っています。
なかなか、最前線にいるプロの話を得る機会はないので非常に興味深いです。
どのプレゼンのプロも語っていますが、一番は、
「プレゼンする相手を好きになる」
ということが大切と語っています。
相手のことを好きだから、一生懸命考えるし、いいアイデアも出せると言っています。
後は、自分が本当に良いと思えるアイデアをプレゼンするから
良いプレゼンが出来るとも言っています。
当たり前といえば、当たり前ですね。
自分が、あんまりいいアイデアではないと思いながら話しても、うまくいくはずがありませんからね。
「ただ単に、相手に受けが良いものをプレゼンするのではなく、
相手にとってそれが良いと思えるものをプレゼンする」
というプロ意識が感じられました。
私もそんな風に患者様に説明ができるようになりたいものです。

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