2012/11/02

治療例 マウスピース矯正で歯の重なりを治す

前回の記事でマウスピース矯正の治療例を書きましたが、
せっかくなのでもうひとつ紹介。







今回は前回と比べて、結構地味な変化です。

特に前からの写真だと「どこが変化したの?」って言いたくなりますよね。

どうしてこれを紹介するのかというと
この患者が、私のマウスピース矯正治療第一号であり、
私自身だからです。

そう、自分で自分の歯並びを治したのです。

どうしてそうしたかというと、やはり実際自分で体験しないと患者さんに説明できないと思ったからです。
特にこのマウスピース矯正のフレームの不快感や、痛みなどは実際に体験しないとわからないですからね。


私は、小学生の頃にワイヤー矯正を受けた経験があります。
その時の記憶で一番覚えているのは、とにかく

痛かった

です。
新しいワイヤーに変えると2・3日は痛くて、硬いものが当たったり、歯を噛みあわせただけで、
泣きそうになっていました。
当時は、なぜ痛かいのかは理解していませんでしたが、今思うと矯正の痛みだったんですね。




さて、今回のマウスピース矯正の方は、
はじめてフレームを入れた時は、2・3日ジンワリとした痛みがありました。
ワイヤー矯正ほどではなかったですが。

異物感もやはり大きく、最初の1週間は、しゃべりにくく、人としっかり話をする時(私の場合は、患者さんに説明する時)や、集中する必要がある時(私の場合は、患者さんの治療の時)は、外していました。
でも、1週間我慢すると、全く気にならなくなり、喋るのも、もとに戻りました。
夜も気にすること無く寝れました。
逆に、最終的には、入れていないと変な感じになるほどでした。

 

その後の毎回のフレーム変更後は、1時間ほどジンワリした痛みがあるだけで、すぐにもとに戻りました。

ワイヤー矯正と比べると、多分、痛みや違和感はかなり少ないのではないかと思います。

だから、私は非常に気に入り、これは、実際に患者さんにも提供したいと思い、今に至っています。





さて、治療の内容ですが、
治療前の写真の左側の1番目と2番め(本人としては右上1・2番)が重なっており、1番目が飛び出て、2番が後ろに下がっていました。
やはり、この重なりはブラッシングしにくく、将来虫歯になるかもと思っていました。

型を取り、模型を計測すると、左上3・4番間(写真では、右側3・4番)に、1mmの隙間があり、ちょうどこれが1・2番の重なりとほぼ同じ大きさとわかりました。

ということで、右上1・左上1・2・3番を1mm動かして、重なりを解消し、きれいに並べるという方針を立てて、実行しました。




私のマウスピース矯正方法は、自分で模型からフレームを作るオリジナルの方法をとっています。
というのも、技工所に頼むと、実際に見た人と作る人が違うので、微調整が出来ない。
やはり美しくするためには微調整が必要です。

マウスピース矯正の一つ「インビザライン」のように、最初から全部のフレームを作るシステムも、
途中での治療方針の変更や、虫歯治療などが出来ないという欠点があります。

そこで、毎回型取りをして、実際の歯の動きを考慮に入れて、フレームを作っています。

自分で自分を治療したので、どうすれば効率良く歯が痛みなく動くのかというのも研究でき、とても勉強になりました。
ワイヤー矯正とは動かし方が違うので非常に面白かったです。
マウスピース矯正で上手く歯を動かせないというのは、このやり方が間違えているとおもいます。
痛みをほとんど感じさせないのにも方法があります。


色々研究や実験を繰り返し、最終的に治療期間は4ヶ月かかりました。

自分としては、かなり満足する治療結果を得れたと思います。
勉強としてもとても得るものが大きかったです。

そういう意味でも、非常に思い出深い治療例です。


ちなみに、研究のため、全く保定しなかったらどこまで戻るのか知りたくて、
固定なし、リテーナーなしで、保定なしで放置してみました。
3年経ちましたが、50%はもとに戻りました。
やはり保定は大切です。

他のマウスピース矯正の治療例



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