▶歯削る機器、滅菌せず再使用7割…院内感染懸念
まずは、記事を読んでみてください。読売新聞という超大手の新聞です。
どのように感じましたか?
歯医者さんの怠慢だ!歯医者は患者を騙している!訴えてやる!
って思いましたか?
そこまで思わなくても多少不安を感じられたかと思います。
私もそう感じる人が多いだろうと考えています。
この記事にはちょっと不公平さと何を言いたかったのかという疑問があります。
確かに新聞は意見などを入れず事実のみを伝えるべきという意味で、この記事は、事実のみ伝えてはいます。
しかし、この記事を読めば、単に歯医者に悪いイメージを植え付けるだけで、
根本的な問題を伝えていない気がする。
現場の歯医者さんたち(歯チャンネルの先生方は意識が高い人が多いのでちょっと偏ってはいますが、)の意見を見てみましょう。
▶歯チャンネルの掲示板「歯削る機器、滅菌せず再使用7割…院内感染懸念(5/18の読売新聞)」
多分、この部分が無いのが不公平さを私が感じているところです。
つまり、歯医者側の意見が載っていないということです。
裁判でも必ず反論は出来ます。
この記事は、攻めるだけです。
これでは、一方的に悪者にされている感じです。
歯医者側の反論も載せて初めて、公平なのでは?って思います。
後は、どう感じるか、どのように読者が行動していくかは個々の問題です。
掲示板の意見を読んでもらえればわかりますが、この問題は単なる歯医者の怠慢だけの問題ではありません。
もっと根本的なところ、日本人の医療に対する考え方を変えていく必要があると思います。
日本人は「医療は安いもの」って思っている人がいます。
例えば、今回の滅菌についても、それを行うにはコストが非常にかかります。
医療も維持していくにはちゃんと利益を上げていかなければなりません。
赤字で安全な医療は出来ません。
ごくたまに、虫歯の後の被せ物の支払いを高いという患者さんがいます。
銀の被せ物は患者さん負担で3000円です。
つまり歯医者には約10000円入ります。
いい儲けじゃないか?って思います?
では、国家資格を持つ専門の職人さんが金と銀の特注品を作っていると考えると10000円で買えますか?
材料費だけで考えてもこれが極端に安い相場で作られているのがわかると思います。
この中に、歯医者の技術料や設備、人件費、材料費、今回の滅菌などの安全に対する費用も含まれています。
日本の保険診療は国民に安く医療を提供するためコストパフォーマンス重視で提供されてきました。
しかし、どんどん国民のサービスへの意識の向上が進み、もっと安全で成果が良いのを希望するようになってきました。
つまり、すでに国民が希望していることと実際に提供されているサービスにズレが生じてきているようにも感じます。
「安くて凄くいいものを」って言葉では非常に素晴らしいですが、
そんなものは世の中に存在していません。
必ずどこかにひずみが生じてきます。
そこら辺の意識を変えていく必要が出てきているのではないかなぁって思っています。
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