まだ昼間の太陽に当たっていると暖かさを感じられますが、
朝と夜が急激に寒くなりましたね。
手袋とマフラーがそろそろ必要になってきました。
皆さん、体調には気をつけてくださいね。
さて、当院は審美目的で来院される患者さんが非常に多いです。
審美治療をしていて、いつも思うのですがやはり「審美は難しい」ということです。
私個人的に、美に絶対的なものというのが無いから難しいと感じています。
つまり、誰が見てもキレイで魅力的に感じるというものがないということです。
つまり、誰が見てもキレイで魅力的に感じるというものがないということです。
どんな相手に魅力を感じるかと一緒ですね。
筋肉ムキムキが好きな人もいれば、苦手な人もいるというのと同じです。
歯の審美治療をしていてもそれはよく感じます。
一応、歯科にはお手本となる美みたいなのはあるので、それに合わせて形を作っても、ここをもう少しこうして欲しいなどの希望が出てきたりします。
みんなそれぞれ好みはありますからね。
あともう一つ、「治療期間」・「費用」や「治療への不安・恐怖」などが影響して治療方法に制限がある場合があります。
こうすればベストだと思っても、その治療方法を取れない場合もあります。
矯正のように「治療期間」や「費用」がかかるのが難しい場合や、
インプラントのように「費用」と「治療への不安・恐怖」があって選択できない場合などがあります。
なので、私はできるだけ患者さんの「希望にそった治療方法」で、患者さんの「希望にそった美に近づける」ように努力しています。
もちろん無茶なことや、やらない方が良いという場合はしませんよ。
そのためには、やはりしっかりと時間を取ってカウンセリングを行う必要があると思っています。
さて、前置きが長くなりましたが、治療例の紹介です。
患者さんは、前歯の歯と歯の間のスペースを気にされていました。
「すきっ歯」、専門的には「歯間離開」と呼ばれるものですね。
このような歯並びに問題がある場合は、「矯正」などの歯並びを治療する方法が一番の選択肢になりますが、今回は「矯正」は患者さんの希望で選択できませんでした。
ということで、当医院で力を入れている「ダイレクトボンディング」で治療することになりました。
「ダイレクトボンディング」は、歯と同じ色の樹脂コンポジットレジン（CR)を歯に直接盛ることで歯の形を変えることが出来る審美歯科治療方法です。
今回のような隙間を埋める治療の場合は歯を削る必要もなく、歯へのダメージがとても少なく済みます。
さて、治療方法が決まりましたが、どこまでするのか？というのが問題になります。
隙間がいろいろな箇所にあり、全部治療するのが一番キレイになる可能性がありますが、
「費用」がその分かかってきます。
ということで、「費用」と「治療効果」のバランスを患者さんと相談していきました。
レジンは強い光を当てないと固まらに性質がありますので、光を当てない「デモ」をすることが出来ます。
そうすると治療後のイメージを患者さんと共有することが出来ます。
上の写真もデモのときのものです。
右の側切歯と中切歯２本の３本のみレジンを盛ってみました。
これでかなりの見た目の改善が見られることがわかったので、費用面なども考慮してこれでいくことが決定しました。
治療後の写真がこちらです。
まだ隙間はありますが、あまり気にならないということでした。
後で気になるようなら追加でまた治療しても良いですしね。
このように、患者さんの気持ちと状況に合わせて治療方法を決めていきたいと考えていますので、気軽に相談してください。
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