2011/11/25

歯科におけるレントゲン検査の安全性について

福島の原子力発電所の事故以来、テレビでは放射能のことについて報道が続いています。

その影響で、レントゲン検査についてもちょっと不安を持たれている人も多いのではないでしょうか?

放射能について、ほとんどの人は詳しい知識は持っていないので、
漠然とした不安や恐怖を持たれていると思います。

レントゲン検査に使われるX線も放射線の一つです。

「根本的に大丈夫なのか?」
って思われてはいるが、いまいち病院や歯科医院では尋ねにくいという人もいると思いますので、
そんな不安に分かりやすく、しかも具体的な内容で説明している本を紹介したいと思います。

「新 先生、歯のX線検査ってだいじょうぶ?」




絵本のような気楽に読める雰囲気の内容で、


・歯のX線検査で、X線を浴びてもだいじょうぶなの?
・X線撮影は、1か月に何枚までという決まりはあるの?
・デジタル写真10枚とパノラマ写真1枚を一度に撮影したら、X線の浴びすぎでガンになるの?
・歯のX線撮影を何度も繰り返すと、皮膚が赤くなったり髪が抜けたりするの?
・X線を目に浴びると白内障になるって、本当?
・子どもを安心させるため一緒に撮影室に入っても、だいじょうぶ?
・妊娠しているのに気がつかないでX線検査をしても、だいじょうぶ?
・妊娠初期(3か月)にX線を浴びた場合、奇形児が生まれることはないの?
・病院からX線が漏れたりしないの?

などの1ページに1つの質問様式で分かりやすく答えています。



受付などに置いておくと気軽に患者様が読めるので便利そうです。




で、実際安全性はどうなんでしょうか?っということですが、
この本でも書いていますが、歯科のレントゲン検査に使われる線量は非常に微量です。


分かりやすい例えを、この本から紹介すると
デンタル撮影(小さな部分のみのレントゲン撮影)だと、
17万枚も撮影しないと皮膚が赤くなったり髪が抜けたりしません
白内障は37万枚(パノラマ撮影では107万枚)、不妊症には8300万枚です。
これは計算上の数値ですが、それぐらい微量で安全なのです。


しかも、デンタル撮影は、撮影された人は分かると思いますが、
筒状の部分を通って撮影されます。
この直線状にしかX線がほとんど出ませんのでお腹などの部分は基本的に大丈夫です。
基本的に鉛の防護服なども必要ないのですが、より安全に配慮をするという意味で装着されると、
精神的にも安心できると思います。
だから、子供と一緒に撮影室に入って撮影することも心配する必要はありません。



あと、ちょっと難しいかもしれませんが、放射線を常に出す放射性物質を使っているわけではなく、
電流を流して発生させているので撮影時以外は、X線は出ていませんので、漏れる心配もありません


歯科の治療は、骨に隠れていたりして基本的に見えない部分を治療することが多いです。
そのため、レントゲン検査は非常に有効です。
確かに、被曝はしない方が良いですが、レントゲン検査をした方が利益が大きい場合がほとんどです。
安心して検査を受けてもらいたいです。
普通の先生ならしっかり説明してくれると思いますので、心配なら気軽に質問等をしてください
説明してくれない先生は、私ならちょっと2回目はないかもしれませんね。


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2011/11/21

セミナーに申し込みました。

以前(11月13日)のセミナーを受講して、
もっとミラーテクニックをマスターしたくなったので、
今度は、ミラーテクニックのみのセミナーに参加してみることにしました。


場所 : 大阪
日時 : 2012年2月25日(土)、2012年2月26日(日) 1日目14:00-18:00、2日目10:00-17:00

に参加を申し込みました。

それまでに、自分でもどんどん実践して行って身に付けていきたいです。

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2011/11/19

歯科治療における説明

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ひとつ上のプレゼン。 眞木 準 (著)



歯科診療は、ただ単に治療すればOKというわけにはいきません。
というのも、治療する前に患者様に説明することが必要です。

この「説明する」ということが結構おろそかになりがちです。

古い考えを持っている先生の中には、
「治療さえしっかりしていれば、後は全てまかせてもらえばOK。説明なんていらない。」
って思っている人もたまにいます。

でも、私の考えは、
「治療は患者とドクターの共同作業であり、
お互いの協力なくしてはうまくいかない」
っと思っています。
共同作業であるならば、お互いの意見を出し合い、共通の認識や目標を持たなければ意味がありません。

ということで、患者様からの意見をよく聞く、
そして、治療方法を説明し、理解し、
治療方法を「選び、決めてもらう」ということを重要視しています。

この「選び、決めてもらう」というのが非常に大切だと思います。
どうしても、治療は専門知識を持ったドクターからの一方通行の決定になりがちですが、
それでは、説明している意味がないと思います。

で、この時、患者様が選び、決定しやすいように
専門的になりがちなことを、分かりやすく情報を与える必要があります。
一種のプレゼンだと思ったので、この本を読んでみました。
前置き長ーって思わないでくださいね。



この本は、有名で最前線を駆け抜けているプレゼンのプロ19人が、
自分のプレゼンのポリシーやテクニックを実際に自分がプレゼンした資料等を載せながら語っています。
なかなか、最前線にいるプロの話を得る機会はないので非常に興味深いです。

どのプレゼンのプロも語っていますが、一番は、
「プレゼンする相手を好きになる」
ということが大切と語っています。
相手のことを好きだから、一生懸命考えるし、いいアイデアも出せると言っています。

後は、自分が本当に良いと思えるアイデアをプレゼンするから
良いプレゼンが出来るとも言っています。
当たり前といえば、当たり前ですね。
自分が、あんまりいいアイデアではないと思いながら話しても、うまくいくはずがありませんからね。

「ただ単に、相手に受けが良いものをプレゼンするのではなく、
相手にとってそれが良いと思えるものをプレゼンする」
というプロ意識が感じられました。

私もそんな風に患者様に説明ができるようになりたいものです。

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2011/11/16

自転車のブレーキの修理

以前の日記(11月11日)にも書きましたが、
通勤で使っている自転車のブレーキの調子が非常に悪い
後ろブレーキは最大にしても普通に動けるぐらいブレーキが弱いです。
よく見ると、ブレーキのゴムがありえないくらいすり減っていました。

危ないですよね。

ということで、修理しようとホームセンターに部品を買いに行きました。
どうやら、私のブレーキはVブレーキというやつで、ちょっと特殊らしい。

で、ネットで購入して、本日届きました。


夜に撮影したから見えにくくてすみません。

私の自転車はなんですよね。
3倍早く走れます。笑
単に赤色の乗り物が好きなんですよね。
ゲームとかで車の色を選べるなら確実に赤を選びます。

ということで、
ブレーキも赤です。

カッコイイー☆

で、気軽に取り替えスタートしてみましたが、意外に難しい。

取り替える事自体は非常に簡単でネジを外して、入れ替えるだけでしたが、
ブレーキの微調整がなかなかうまくいかない。

ブレーキと車輪との隙間が広すぎると効きにくい
狭すぎると普段からブレーキがかかった状態になる。

結局、ブレーキのワイヤーまでも調整するはめになりました。

最終的には非常にうまくいき、かっこ良くなりました。

それにしても、歯科の治療でもそうですが、
最後の微調整が非常に大変ということを実感しました。

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2011/11/15

マイクロスコープを使った診療システム  ~導入前のベーシックセミナー~ 大阪

以前(10月9日)に申し込んでいた
マイクロスコープを使った診療システム  
~導入前のベーシックセミナー~
に参加してきました。

今回は大阪でしたので、朝から新幹線に乗って往復してきました。
さすがに9時半に大阪は大変で朝6時半には最寄り駅から出発しました。

ちなみに、うちの愛娘(もうじき3歳)が起きたときに私がいなくて泣いていたらいい。
かわいい子に育ったものだ。

モリタ大阪本社です。


さて、セミナーの内容なのですが、
・正しい診療姿勢
・ミラーテクニック
・マイクロスコープの基本的な使い方(実習込み)
が主な内容で、非常に有意義な時間を過ごすことが出来ました。

正しい診療姿勢とミラーテクニックは研修医時代に同じ指導官(谷口氏)から習ったのですが、
その当時は、特に興味もなく
「そんなこと出来るのか?まぁ、無理にする必要もないな。」
なんて、非常に愚かな考えで、軽く流してしまっていました。
その時に、しっかり学んで、実行して、体に染み込ませていれば、腰痛に悩まされることもなかっただろうにって遅すぎる反省をしたりしています。

今回は、学ぶ気が満々なので、耳がダンボ(古い~)にして、聞きました。

改めて、その理論ややり方を聞くと、良くできている、良く考えられていると感心しました。
無理な姿勢はドクター自身の体を壊すし、
無理な姿勢では良い治療はできない。
当たり前ですね。

さて、もう一つのメインのマイクロスコープに関してですが、
購入した本のお陰もあって、スムーズに理解することが出来ました。

マイクロスコープで見ると、手元と映像が切り離されるので不思議な気分でしたが、意外にすぐに慣れました。
お世辞なんでしょうが、ちょっと褒められました。

それよりも、その非常に見やすいということに驚きました。
マイクロスコープの利点は、
・拡大されるので、良く見える。
・ライトが当たるので視野が、良く見える。
と、たった2つですが、この良く見えるというのが非常に歯科治療では大切なのです。

口の中は、暗くて、しかも治療する歯は非常に小さい。
結構、見えにくい、見えないものです。
見えないより、見えるほうが治療成績が良いのは誰でもわかることです。

講師の先生方(磯崎先生、麻生先生)が言われていましたが、
「慣れてくると、良く見えるから、マイクロスコープを使ったほうがトータルの治療時間が短くなる」
そうです。
確かに、そうかも知れませんね。
見えないところをグリグリしていても、治療は進みませんからね。

このマイクロスコープを診療に使おうとすると確実にミラーテクニックが必要なのです。
ということで、今回この2つがセットになっているのです。
両方の大切さを理解できましたので、開業する時は確実に導入したいと思います。

あと、実習でも利用したちょっと変わったチェアーも非常に気に入りました。
ミラーテクニックに特化したデザインのチェアーで、マイクロスコープとの相性も抜群でした。
これもぜひ導入したいですね。



あと、お土産にもらったミラーテクニックのための「ポジション診療ガイド」が非常に良いです。
それぞれの歯を治療するときに、どの位置にいて、どのように患者様を動かし、どこに指とミラーを持っていけば良いのか細かく指示してくれます。
これをしっかり利用して、完全マスターしたいですね。





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2011/11/11

メンテナンスは大切です

以前(9月28日)のブログでも書きましたが、
私は、健康のために自転車通勤をしています。

最近、自転車が妙に重いと感じるようになったので、タイヤを触ってみると
プニプニ
でした。

そう、空気が抜けてきているのでタイヤが柔らかくなり摩擦力が上がってしまっているのでした。
特に私の自転車はタイヤの幅が広いタイプなので余計に重くなるようです。

で、空気を入れて、
ついでなので、
チェーンとタイヤの軸のところに油をさしてみました。

すると、

劇的に軽い!

後ろから人が押しているかのような軽さです。

うーん、メンテナンスって大切ですね。

ブレーキの効きも悪くなってきているので今度部品を買ってきて直してみようと思います。

自分の道具は自分で修理したい派なので

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2011/11/09

美について

10月28日深夜のタモリ倶楽部で
「つけ爪、つけまつ毛はもう古い!
付け八重歯で異性のハートをゲット!!」
というのが放送されたようです。





この動画を診てどう思われましたでしょうか?

・八重歯なんて日本人だけしか良いと思わないのにアホなことをしているなぁ
・かわいいから良い
・流行りとして面白い
・そんなことして大丈夫なのか?
・私もやってみたい
・AKB板野になりたい

などなど色々思われたかもしれませんね。

私個人としては、取り外し可能なバージョンであれば有りだと思います。
というのも、「美」は人それぞれだからです。

この動画内でも言われていますが、
八重歯は海外では「バンパイアティース」と呼ばれるからそれは治しておくべきだとか、
八重歯がある人は貧しい層の出身だと思われる
とか言われますがそれは海外での話。




沢尻エリカが
から
に八重歯を矯正して治したというのが以前話題になっていましたが、
彼女の場合は、海外に進出することを目的にしています。

日本にいる時は、この八重歯がかわいい、魅力的だということで人気が出たのですから、
「日本を拠点にしている間は八重歯がある状態、海外を拠点にするから矯正した」
非常に合理的です。

どうしても、歯科医師と言うより審美を扱う医者全般に言えますが、
シンメトリー(左右対称性)などにこだわり過ぎだと思っています。
左右対称というのは、バランスがとれているので健康体だと人は無意識に感じ魅力的に思えるらしいので、美容外科などでは左右を同じにするようにするらしいです。

確かに、日本の平等院鳳凰堂、インドのタージマハルは左右対称で非常に美しい。

しかし、これは人工的な美しさだと私は感じてしまうのです。

鏡で見れば、自分の顔が左右が同じでないことは当たり前ですし、自然のもので左右対称のものがあるわけはないのです。

ちなみに私の目は、片方が一重で、もう片方が二重なので形が全く違いますが、結構気に入っています。

たまに総入れ歯を作るときに患者さまから少し歯並びをいびつにして欲しい、金属の被せ物を入れて欲しいなどと言われることがあります。
あまりに綺麗に並びすぎると人工的で自然ではないと感じてしまうみたいです。
確かに、ご高齢の方にあまりに白くて綺麗な歯を並べると明らかに入れ歯という感じがします。

きれいと似合うは別物だということですね。


だから私は審美治療の際はただ単に綺麗な歯や歯並びを作るということだけではなくて、
・その人にマッチしている
・自然な感じである
を目指したいと思っています。

最終的には
その人の魅力を最大限に引き出せるような治療
ができたら嬉しいなと思っています。



最初の動画の話に戻りますが、「取り外し可能なバージョンであれば」と限定したのは、
取り外しができない場合は、機能的に問題が出てくる可能性があるからです。

機能的に問題があるというのは、
・重なっていて清掃性が悪い
・噛めない
・このままでは部分的に咬合力が強すぎて歯に負担がかかってしまう
・しゃべりにくい
・唇が閉じなくて口が乾燥する(乾燥すると口腔内が不潔になる)
などです。

せっかくチャーミングにしても歯を悪くするようでは意味がありません。
動画の中では歯医者がやっているのでそこら辺はちゃんとやっているのだと思います。

日本人の完璧ではないところに自然の儚さなどを感じるところは好きです。

ちなみに、
写真のオードリー・ヘプバーンは左右対称で美しい人の代表かも。


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