2012/08/30

治療例 奥歯のプラスティックの虫歯治療(CR) その2

奥歯の虫歯をコンポジットレジン(CR)にて時間をかけてなおす機会がありましたので写真をアップします。



今回は右上6番の歯です。鏡を通して写真をとっているので左右反対に写っています。

この歯は、噛み合わせと奥の歯との間が虫歯になっており、以前詰めていたCRを除去していくと
ポロリと塊が取れました。
奥の内側の山の部分がほとんどなくなりました。

この歯の難しかったところは、頬側の山が咬耗(歯と歯がこすれて削れること)でモコっとした形を作りたくてもスペースが無くて、スパンと切ったような形にどうしてもなってしまう所です。
もう少しモコっとなるデザインにできるようにしたいですね。

あと、咬耗のため象牙質の色が透けて見えてしまっています。
もう少し色を合わせるようにしたいです。
透けないように厚みを増すために削るのは本末転倒のような気がするし、難しいですね。

隣接面(隣の歯との間)の作り方は少し慣れてきたかもという感じですね。

まだまだ修行が足りないですね。
私の中での理想にはまだまだです。

4番・5番の虫歯は次回の予定です。

他のコンポジットレジン(CR)の治療例


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2012/08/17

歯医者はもっと外に出るべきですね。

少し前に、デイサービスの利用者さん対象に、3日ほどお話をしてきました。

しゃべっているのは私です。

入れ歯の扱い方や、口腔体操などを楽しみながら説明してきました。
みなさん、非常に熱心に聞いていただき有難うございました。

さて、
私の研修医時代、研修先が大きな医科の病院の歯科で、
病院自体が、地域密着を掲げていました。

そのため、地域住民の集まりに、医科の先生や、看護師、栄養士、リハビリスタッフ、歯科医師、衛生士等が、参加して、「健康座談会」という事を積極的に行っていました。
かしこまった感じではなく、地域の人たちの集会所での集まりに、
参加させてもらって、ちょっと健康に良い事、知っておいた方が良い事を気楽に話す感じでした。

私も、その集まりに参加するのがかなり気に入ったため、4ヶ月の研修期間に4回ほど参加s。
アンコールをもらって、追加で同じ集まりに呼ばれたりもしましたね。

私個人としては、歯医者はもっとこういう風に外に出るべきだと思います。
歯科の世界にいると、当たり前と思っている事が、意外に一般では知られていない事が多いです。
その事をもっと広めていくべきだと思います。
通院している人しか相手にしていないと、通院すべき人たちに話をする事はできません。
予防の観点からしても、非常に大切です。

これからも続けていきたいと思います。


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2012/08/09

ベストな選択など、この世の中には存在しない。

最近読んでいる本になかなか面白い文章があったので紹介。

チョークの点

私が高校二年生のとき、国語の先生が黒板に上のような、小さなチョークの点をつけた。

そして、これは何か、と私たちに訊いた。
数秒経ってから、誰かが言った。
「黒板いつけたチョークの点」。

クラス全員が、この当然の言葉にほっとして、誰もそれ以上のことを言おうとはしなかった。
「これは驚いたね」と先生は言った。


「昨日、同じ問題を幼稚園の子供たちに出したら、このチョークの点は、なんだかんだと、五十もの答が返ってきた。フクロウの眼、葉巻の吸い殻、電柱のてっぺん、星、小石、まるめた紙袋、腐った卵など。彼らは実に活発に想像力を働かせた」


小学校から高校までの十年間に、私たちは正解を求める方法を学んだ一方、ひとつの正解以外の答えを求める能力を失っていた。
物事を明確に捉える方法は学んだが、想像力の大部分を失ったのである。
著名な教育者ニール・ポストマンが言ったように、
「子供たちは疑問符の姿で入学し、終止符の姿で卒業する」

                               ロジャー・v・イーク著 「頭にガツンと一撃」より

考えさせられる文章ですね。

いつの間にか私たちは「これしか方法はない!」っていう呪いにかかってしまっているのかも知れません。

その一つの方法を裏切ってみると意外なよりよい方法が生まれるのかも知れない。

「原子力発電をしないと電力が足りないから原発は仕方ないんだ」というのも勝手な思い込みなのかも知れません。

歯科の治療でも、「虫歯は削らないといけない」という固定概念を捨てて、3Mixやドッグセメントという薬を研究している人たちもいます。
まだまだ発展途上ではあり、否定的な考えを持っている人もいますが、
こういうところからもっと良い治療方法が生まれてくるのかも知れませんね。

私個人の意見では、3Mixもドッグセメントも使い方次第、治療を選べば良い結果が出るというスタンスです。これはまた別の機会にでも書きたいと思います。
これを使えば何でもOKという薬はこの世に存在しないので、症例を選ぶべきですね。


患者さんの方も、一つの治療方法・一つの医院にこだわらず、セカンドオピニオンという他の医院に意見を求めるという事も積極的に行ってほしいです。



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2012/08/07

治療例 奥歯のプラスティックの虫歯治療(CR)

スタッフの1人が歯がかけたということで治療しました。

白い方がいいということで、プレスティックの虫歯治療であるCR(コンポジットレジン)治療をしました。






麻酔からはじめて1時間半くらいかかりましたが、
本人が気に入ってくれたので良かったです。

このプラスティックによる虫歯治療で歯をリアルに作りなおす治療方法は、
  1. プラスティックをはじめからリアルに盛る。
  2. ある程度形を作って固めてから彫刻する。
の2つ方法があると思いますが、今回というか私は2番の彫刻する方がやりやすいです。

多分、歯型彫刻の影響で、盛るより削る方が慣れてきたのかも知れませんね。

彫刻する方法の欠点というか難しい点は、やはり、曲線を作り出すことだと思います。
削る道具は直線ですからね。
モコっとした感じを出すのは難しいです。
出来れば、盛る方法をうまくなりたいですね。

将来は、こういう感じの治療をもっとしたいですね。

まだまだ自分では満足行くレベルになっていないので、頑張らないといけない。


さて、

プラスティックによる虫歯治療は、削る量を必要最小限にする事が出来るのが最大の利点です。

どうしても、金属やセラミックの詰め物を入れるとなるとアンダーカット部分を作る事が出来ないし、
ある程度の厚みが必要になる。
そのため、どうしても削る量が多くなってしまうという欠点があります。

では、逆にプラスティックによる虫歯治療の欠点は何でしょうか?

・プラスティックなのでやはりもろい。

大きな虫歯、強く噛んでいる部分にはやはり向かないです。

・色が変色する。

プラスティックの性質ですから今のところ仕方ないです。良くはなってきているようですが、セラミックは変色がないのでそれにはかないません。

・汚れが付きやすい。

プラスティックの部分は汚れが付きやすいです。セラミックは、自分の歯よりも汚れにくいという研究発表がありました。

こんなところでしょうかね。

私個人としては、歯の治療は、出来るだけ最小限にが基本だと思っています。
だからこのプラスティックの治療は結構好きです。
欠けたりしても、その部分のみ直せば良いので修理がしやすいです。
壊れないものなんて世の中に存在しませんので、修理がしやすい方が良いと考えています。

出来るだけ、歯に負担をかけない治療を心がけていきたいと思っています。

他のコンポジットレジン(CR)の治療例



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