Slow Dental Clinic　広島県福山市の自費専門歯医者さん: 2021/02

2021/02/25

治療例　ホワイトスポットをアイコン　ICON　で削らずに目立たなくする

SlowDentalClinicの院長の東（あずま）です。

順調に毎日の感染者数が減ってきていますね。

アメリカとかは、あんなにひどい状況なのに減っていかない。

そう考えると日本人は本当に真面目で頑張っていると思います。

この調子で頑張っていきましょう。

ワクチン接種ももうすぐです。

そうすればもっと良くなるはずです。

前向きで希望を持っていきましょうね。

さて、当医院で多い治療トップ３は、

・ダイレクトボンディング

・マウスピース矯正

・アイコン　ICONによるホワイトスポット治療

です。

「アイコン　ICON」がなぜか多い。

当院が選ばれているというより、他の歯医者で行われていないから当医院にたどり着いたというのが非常に多いですね。

私個人的な意見ですが、「アイコン　ICON」の治療自体は、キットの薬液を順番に、決められた時間塗布していくだけの、特に特殊な技術はいらない治療です。

私でなくても出来る治療なので、もっと他の歯医者でも取り入れて広がってほしいと思っています。

「ダイレクトボンディング」や「マウスピース矯正」は技術が必要な治療なので、遠くから来てもらえると嬉しいのですが、「アイコン　ICON」の場合は、遠くからだとちょっと申し訳ない気がしてしまいます。

確かに、キット自体は高いし、治療は時間がかかるし、面倒で、確実性は無いので、導入に躊躇している歯医者も多いかもしれませんが、結構患者さんの満足度は高いのでぜひ導入してあげてくださいね。（このブログを読んでいる歯医者さんがいれば）

そうすれば、もっと気軽に近くの歯医者さんで患者さんは受けれると思います。

特に今のコロナウイルスのために遠くまでいくのを自粛している患者さんも多いと思いますので、よろしくお願いします。

コツは、ラバーダムをして、時間はかかりますが、とにかくキットのマニュアル通りに丁寧に、正確に行うことです。

ということで今回は、アイコン　ICONの治療例です。

１０代　女性

左上１番の歯にホワイトスポットがあり気になると当医院に来院。

確かに大きくて目立つ感じでした。

乾燥するときだけ目立つというホワイトスポットもありますが、今回は、常に目立つという感じでした。

この白いシミのようなものは「ホワイトスポット」と呼ばれ、

ホワイトスポットの原因は２つあります。

一つは、「エナメル質形成不全」。
歯が出来てくる過程で、体調不良などが原因で歯の表面のエナメル質が上手く出来上がらなかった場合です。

もう一つは、「初期虫歯」。
虫歯の初期段階で、穴があいてしまうほどではないがエナメル質が少し脱灰されている場合です。しっかりしたブラッシングをしていれば進行はしませんが、ケアが悪いと虫歯になっていきますので注意が必要です。少しもろいのではがれてきたりすることもあります。

どちらも、エナメル質の構造が乱れて、光が乱反射したり通しにくくなり白く見えています。
ブラッシングをしっかりしていれば特に問題無いですが、見た目が気になる人は結構いるようです。

今回の場合は、「エナメル質形成不全」のようです。

さて、この「ホワイトスポット」の治療方法ですが、以前は、全体を削ってかぶせる（オールセラミックなど）、前側を削って覆う（ラミネートベニア）、その部分のみ削ってレジンを詰める（ダイレクトボンディング）などが、ほとんどでした。

どうしても削って治療ということになるので、歯へのダメージは大きくなります。

しかし、この「アイコン　ICON」は、全く削らずに、ホワイトスポット部分を酸で処理して透明なレジンを染み込ませて透明度を回復させるという治療方法です。

酸で処理するので、歯の形は変わりませんし、酸が作用できる表面のみで済むのでダメージはかなり少ないと考えられます。

デメリットは、酸が作用できる深さまでしか効果が無いので、深くにあるホワイトスポットには効果が少なかったり、効果がなかったりします。

私個人的な考えですが、ホワイトスポットには、まず「アイコン　ICON」を試してみて、それで効果があれば良し、無ければ次の治療方法を考えるが歯にとっても良いと思います。

今回の患者さんも削ったりは嫌だと思っていて当院にたどり着きました。