2020/08/27

治療例 エナメル質形成不全の歯をダイレクトボンディング

SlowDentalClinicの院長の東(あずま)です。

暑い日が続いていましたが、数日前から朝夕が少し涼しくなってきているのでは?っと感じています。

さて、最近当医院の予約が混んでいてなかなか取れない状況になっています。
新規の患者さんの場合は9月末以降の予約になっています。
一時的なものだと思っていますが、ご了承ください。

さて、当医院で力を入れている治療方法「ダイレクトボンディング」の治療例の紹介です。


10代 男性。
前歯部の歯の形を気にされて相談されました。

確かにちょっと変わった形をしていますよね。
歯の表面のエナメル質がうまく形成されなかったためにいびつな形になってしまっています。
専門用語で「エナメル質形成不全」といいます。
特に、左右の1番目と3番目に出ています。

1番目は形態異常のため隙間が出来て目立っています。



3番目の歯は、先が細くなっているような形状です。
これも目立ちますね。

この手の歯の形態の異常の治療は、
  • メタルボンドやオールセラミックなどの被せもの
  • 付け爪のようなラミネートベニア
  • 今回のダイレクトボンディング
などが候補にあがってきます。
被せものやラミネートベニアは歯を削ることになるので、歯にダメージが必ずあります。
患者さんもその点を気にされてダイレクトボンディングを選ばれました。

「ダイレクトボンディング」は、歯と同じ色の樹脂コンポジットレジン(CR)を歯に直接(ダイレクト)接着(ボンド)する審美歯科治療方法です。

粘土の様な樹脂を歯に盛っていくため、今回のような足りない部分を足す場合は、全く歯を削る必要がありません。

約2時間程度かけて4本の歯を治療しました。
治療は一日で終わります。
削りませんので麻酔も必要ありません。






どうでしょうか?
なかなか自然な感じに作ることが出来たと思います。

歯の形だけでなく、色や透明感、質感などを再現するため、レジンには沢山の種類があり、
今回も5種類のレジンを使い分けて再現させてもらいました。
ここら辺が歯医者の腕の見せどころであり、とても大変なところでもあります。
治療をする歯医者個人のセンスとテクニックが問われますね。

現在の私のテクニックとセンスはこんな感じです。
ちょっと相談してみようかな?って思われる方は公式サイトの予約フォームからお願いします。

「ダイレクトボンディング」については下のリンク先で、詳しくまとめていますのでそちらをしっかりと読んでからお願いします。



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「完全予約制」「自費診療専門」「貸し切り診療」「マイクロスコープ設置」
広島県福山市駅家町法成寺
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2020/08/14

治療例 傾いた奥歯のアンカースクリューを用いたアップライト 部分矯正

SlowDentalClinicの院長の東(あずま)です。

長い梅雨が開けたと思ったら今度は猛暑が続いていますね。
暑さには結構強い方だと自分では思っていますが、
それでもこの連日の日差しは肌に痛みを感じますね。
熱中症には注意しましょう。

さて、今回はいつもと違う治療についての例をアップしたいと思います。





一番奥の歯(第2大臼歯)が手前の歯に向かって傾いて引っかかっています。
親知らずなどでよく見かけますが、今回は大切な第2大臼歯です。

この歯並びはあまりいい状態とは言えません。
というのも、歯の間が非常に不潔になってしまうからです。
食べかすが入り込むが、歯ブラシは全く届かないという状況です。

実際、この患者さんもそれが理由で虫歯になって治療してもらっています。

が、この歯並びだと虫歯治療も見えにくい、器具が入りにくい、詰め物を詰めにくいという理由から難易度は非常に高くなってきます。
というより完璧には治療は不可能だし、たとえもとの状態に戻せたとしても、リスクは変わらないので再び虫歯になります。

この患者さんも、歯並びを改善してからこの部分の虫歯治療をしましたが、治療のために詰めているレジンの下がすごい虫歯になっていました。
でも、これは治療した歯医者が手抜きをしたのではなく、それくらい難しいのです。
誰も責められません。

この状態が親知らずなら親知らずを早く抜くことをおすすめします。
しかし、今回は大切な第2大臼歯です。
抜歯するわけにはいきません。

ただ単に虫歯治療をするだけだと、先程書いたように再び虫歯になるだけです。
ということで、根本的な歯並びを改善する必要があります。

昔は、この1本の歯を後ろに動かすだけで、かなりの歯にブラケットという矯正の金属の装置をつけて動かしていました。
どうしても物を動かす場合は、固定源が必要になるからです。
作用反作用の法則ですね。
大きな歯を動かすにはかなりの数の固定源となる歯が必要なのです。

最近は、アンカースクリューという小さなネジを使った矯正がとても便利で患者さんにも歯科医師にもメリットのある治療方法ということで広まってきています。



アンカースクリューというのは、太さが1mm程度 長さ10mm程度のとても小さい医療用のネジです。
上の写真に写っているネジがアンカースクリューです。
これを、口腔内の骨に入れて、そこを固定源として歯を動かしていきます。

口腔内にネジを打ち込む!って驚かれるかもしれませんが、ほとんど痛みはありません。
実際、打ち込むところの歯肉に少しだけ麻酔をする程度で全く痛みは感じません。
細く小さいので安心してください。
って書いても怖いですよね。
でも実際治療を受けるとこんなに何も感じないのかと思いますよ。


歯にゴムをかけるための器具をくっつけて、先程のアンカースクリューとゴムでつなぎます。
上の写真が実際に歯の後ろにアンカースクリューを打ち込んでゴムで引っ張っているところです。
そうするとゴムの力で歯は後ろに引っ張られていき、矯正力がかかります。
あとは、定期的に来てもらい、ゴムを交換していきます。



そうすると2・3ヶ月で上の写真のように歯が動きます。
この写真は矯正のみ行った状態で、削ったりはしていません。
歯の間を見てもらうと、今まで前の歯に接触していたところがしっかりと見えて隙間ができているのがわかると思います。
歯が起き上がっている(アップライト)しているのがわかると思います。

ここまできたらあとは虫歯治療です。
今回は歯と同じ色の樹脂コンポジットレジンを詰める「ダイレクトボンディング」という治療方法で治しました。


今回は矯正がメインの紹介にしたいのでダイレクトボンディングの治療はまた今度書きますね。


治療後の写真がこちらになります。
傾いて前の歯に引っかかっていたのが、ちゃんと上を向いて歯と歯の間も食べ物が入りにくくなっています。

ダイレクトボンディングと同時に、アンカースクリューと器具の除去も行っています。



わかりにくいかもしれませんが、歯と歯の間はこんな感じになっています。
ちゃんと間に空間ができていますし、掃除もとてもしやすそうです。
この空間は自然と歯肉が膨らんできて今は閉じています。

このアンカースクリューを用いた部分矯正のメリットはその部分のみで矯正をすることができるという点です。
今回も他の部分には全く何もつけることもなかったので、見た目も問題はありません。

患者さんにも歯医者さんにもメリットのある治療方法だと思います。
奥歯の傾きで悩んでいる方はこんな治療方法もありますので、ぜひ相談してみてください。
虫歯になる前に相談してくださいね。

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