広島県福山市にある
SlowDentalClinicの院長の東(あずま)です。
今年初の野菜 ピーマンを収穫しました。
今年はナス ピーマン ミニトマト さやえんどうを植えましたが、ピーマンが最初ですね。
ツヤツヤで美味しそうです。
やはり収穫は嬉しいですね。
さて、今回ご紹介する治療例は、「マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)」を使い、前歯の虫歯(カリエス)を目立たないように「ダイレクトボンディング」で治療したケースです。
「マイクロスコープ」とは、歯科専用の高性能な顕微鏡のことです。
実際にこの機器を使った治療を受けたことがある方はまだ少ないかもしれませんが、非常に大きなメリットがあります。
代表的なメリットは次の3つです:
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視野を大きく拡大できる
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明るくはっきりと見える
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治療の様子を録画できる
歯は1cm程度と非常に小さく、しかも口の中は暗くて見えづらい場所です。そのため、肉眼だけでの治療には限界があります。たとえば、直径1mmほどの小さな穴の中の状態を、裸眼では正確に把握することは困難です。
しかし、マイクロスコープを使えば、治療部位を大きく拡大して明るく照らしながら確認できるため、「削りすぎない」「削り残さない」など、治療の質を格段に高めることが可能になります。
さらに、治療中の映像は動画として記録することができます。今回掲載した写真も、実際の治療動画からの静止画です。
当院では、治療後に患者さんと一緒にこの動画を見ながら説明を行っています。
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治療前はどんな状態だったのか?
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虫歯はどれくらいの大きさだったのか?
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実際の治療はどのように行われたのか?
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治療後はどうなったのか?
といった内容を、視覚的に確認していただけます。
一般的な歯科治療では、治療前後に鏡や写真で見せることはあっても、治療の途中経過を患者さん自身が目にする機会はまずありません。しかし、マイクロスコープを用いることで、それが可能になるのです。
実際にご覧いただくと、多くの患者さんが「こんな風に治療されていたんだ!」と強い関心を持って見ておられます。
では実際の治療写真を見せながら紹介していきますね。
まずは、治療前の口腔内写真です。
今回の症例は、左上の1番目の歯(中切歯)の遠心側、つまり2番目の歯との間にできた虫歯(カリエス)の治療です。
表側からはほとんどわかりませんが、裏側から見ると、黒く変色している部分がうっすらと透けているのが確認できます。
こちらが治療後の写真です。
内側にあった黒い影が消えているのが分かると思います。
ここからは、マイクロスコープで撮影した実際の治療の様子をご紹介します。
映像は動画から静止画を取り出したもので、画質は若干落ちています。
動画から取り出しているので少し画質が落ちます。
緑色のシートは「ラバーダム」です。
治療中に唾液などが入り込まないよう、ラバーダムというゴムのシートを使用しています。
詳しくはこちらをご覧ください
中はまさに虫歯のイメージ通り、真っ黒な状態です。
この穴の大きさはわずか1mm程度。
しかし、マイクロスコープで拡大すると、細部までしっかり確認しながら処置できます。
細いバーを使い、虫歯の部分だけをピンポイントで削っていきます。
次に使用するのが「う蝕検知液」という、虫歯の部分が青く染まる専用の液体です。
青く染まった部分のみを削り、染まらなかった茶色い部分は削りません。
この段階で、必要な処置だけを行うことで、削りすぎや削り残しを防ぐことができます。
接着力を高めるために表面を酸で処理するエッチング処理です。
接着剤を塗布するボンディング処理です。
液体状のコンポジットレジン(CR)を流し込んでいます。
最後にラバーダムを外し、かみ合わせなどをしっかりチェックして治療終了です。
裏側から最小限の範囲だけを削っているため、表側には一切影響がありません。
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広島県福山市駅家町法成寺
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