病院内のどこに何を置くのかという配置図を2週間ほど前に決めました。
デザイナーさんが少し変更すると思いますが、でもこんな感じになりそうです。
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病院内の配置図です。 |
どうでしょうか?
かなりこじんまりとしていると思いませんか?
しかもちょっと変わっていると思いませんか?
この配置図には私の考えというか思いが詰まっています。
特徴を挙げると
- とにかく総面積が狭い。
- チェアーが1台のみ。
- 受付が狭い。
- 話を聞く場所が広いし、チェアーと一緒の場所。
- 院長室がない。
と、こんなところでしょうか
それぞれを解説していくと、
①は、沢山の患者様を急いで診るという病院ではなく、じっくりと一人ひとりしっかりと診る病院を作りたいと思っています。そのため、たくさんの人が同時にこの病院にいるということがありません。というより、基本的に、一人の患者様のみこの病院にいるというコンセプトです。
だから、そんなに広い面積はいらないのです。それでも、診療室は多分、普通の病院よりゆったりしていると思います。
②は、一人の患者様のみ治療するので、一台でいいのです。普通の病院だと、数人並べてドクターがあっち行ったりこっち行ったりして同時に治療していきます。並行診療とか言われたりしますね。これだと、衛生面でも問題がありますし、患者様も、しっかり治療して欲しいのに途中でどっかに行かれると不安になりますよね。
ドクターからの正直な気持ちを言えば、同時に何人も並ぶと、意識しなくても焦ります。「あの患者様もう15分も待たしてしまっているよ」とか「うわー、大変な治療が同時にあるよ」とか。結構、精神的に追い詰められるので、あんまり良いことではありません。
勤務医の時は、この同時進行をどれだけ上手く出来るかがその先生の能力と判断されたりするから厄介ですね。
1台のみのチェアーに集中ができますので、自然と質が上がってくるはずです。
③は、基本的に待つという時間がありません。完全予約制にするので、待ってもらうことが無いので受付でいる時間はほぼありません。他の患者様と一緒になることもほぼ無いと思います。最初、「受付なしでも良いかも」とか思いましたが、やはり玄関でもあるし、患者様以外の方(郵便配達の人とかね)が来られた時に対応する場所が必要と思ったので、一応作ったという感じです。
④は、ゆっくり患者様の話を聞けるようにと、それ専用の場所を作りました。コンサルティングルームという形で、他の病院でもありますが、個別になっているところが多いですが、私の病院はチェアーと同じ部屋にあります。このお陰で、治療前にしっかり説明→治療→治療後の説明をしっかりという流れがスムーズに行えるようになっています。基本的に病院内は患者様は一人ですのでプライバシーの問題も安心です。
⑤は、これは私自身への強い戒め?かな。色々な病院で勤めてきましたが、院長は、院長室にこもっている人が多いです。患者様が待っていようとお構いなしです。助手が呼びに言っても、すぐに出てこないということが多いです。私から言わせると、なぜ診療室にいないのかが不思議です。何かあった時にすぐに対応できないでしょう?
ということで、院長室は廃止しました。患者様への治療は、すべて私が行います。説明から口腔内の掃除、ブラッシング指導に至るまでです。そうすることで、すべてを把握していこうと思います。どうしても、説明を他人に任せたりすると、説明した人と歯医者の思いが違ったりします。口腔内の清掃も歯医者がすれば、経過もはっきりと分かります。
だから、患者様がいる時は、私は、診療室に必ずいますし、患者様がいない時も、この説明用の机で仕事をするつもりです。そうすれば、院長室に引きこもる必要は無いですよね。
と、こんな感じです。経営的には、数台のチェアーを並べて、衛生士さんに色々やってもらったほうが、楽で、稼げると思いますが、そんなことをしたくないから自費診療(自由診療)専門になるので、そこをしっかりと追求していきたいと思います。
ちょっと特殊な病院になりますが、それにはちゃんと意味があるということを理解していただいて、それを希望される患者様を増やしていきたいと思います。
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