2012/08/09

ベストな選択など、この世の中には存在しない。

最近読んでいる本になかなか面白い文章があったので紹介。

チョークの点

私が高校二年生のとき、国語の先生が黒板に上のような、小さなチョークの点をつけた。

そして、これは何か、と私たちに訊いた。
数秒経ってから、誰かが言った。
「黒板いつけたチョークの点」。

クラス全員が、この当然の言葉にほっとして、誰もそれ以上のことを言おうとはしなかった。
「これは驚いたね」と先生は言った。


「昨日、同じ問題を幼稚園の子供たちに出したら、このチョークの点は、なんだかんだと、五十もの答が返ってきた。フクロウの眼、葉巻の吸い殻、電柱のてっぺん、星、小石、まるめた紙袋、腐った卵など。彼らは実に活発に想像力を働かせた」


小学校から高校までの十年間に、私たちは正解を求める方法を学んだ一方、ひとつの正解以外の答えを求める能力を失っていた。
物事を明確に捉える方法は学んだが、想像力の大部分を失ったのである。
著名な教育者ニール・ポストマンが言ったように、
「子供たちは疑問符の姿で入学し、終止符の姿で卒業する」

                               ロジャー・v・イーク著 「頭にガツンと一撃」より

考えさせられる文章ですね。

いつの間にか私たちは「これしか方法はない!」っていう呪いにかかってしまっているのかも知れません。

その一つの方法を裏切ってみると意外なよりよい方法が生まれるのかも知れない。

「原子力発電をしないと電力が足りないから原発は仕方ないんだ」というのも勝手な思い込みなのかも知れません。

歯科の治療でも、「虫歯は削らないといけない」という固定概念を捨てて、3Mixやドッグセメントという薬を研究している人たちもいます。
まだまだ発展途上ではあり、否定的な考えを持っている人もいますが、
こういうところからもっと良い治療方法が生まれてくるのかも知れませんね。

私個人の意見では、3Mixもドッグセメントも使い方次第、治療を選べば良い結果が出るというスタンスです。これはまた別の機会にでも書きたいと思います。
これを使えば何でもOKという薬はこの世に存在しないので、症例を選ぶべきですね。


患者さんの方も、一つの治療方法・一つの医院にこだわらず、セカンドオピニオンという他の医院に意見を求めるという事も積極的に行ってほしいです。



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