2012/09/01

半分埋まった親知らずのデメリット

最近来院された患者さんのレントゲンの一部です。



親知らずが手前の歯の虫歯に食い込んでいる様子がわかります。

http://dentalsozai.blogspot.jp/から画像をいただきました。

のような感じになっているのがわかります。

親知らずは痛くなるから抜かなければいけないと思っている人がいますが、
それだけではありません。
今回のように、手前の歯に当たって中途半端に頭が出ているため、
間に食べ物が入り親知らずだけでなく手前の歯まで虫歯ができてきます。
しかも、かなり下の方で虫歯ができてしまっています。
こうなると神経を取る治療になるだけでなく、場合によっては抜歯になる可能性もあります。

さて、この患者さんは、6年前にも来られていたようで、その時のレントゲンがこれです。


この時にすでに虫歯になっています。
当時、口腔外科に紹介したが、自覚症状がなかったために行かなかったそうです。
今回、再び来院されたのはズキズキするからということでした。

もしかしたら、6年前だったら、神経を取る治療は必要がなかったかも知れません。

自覚症状が無いから大丈夫というわけではありません。
自分の歯をもっと大切にするためにも、
変に生えている親知らずは症状が出る前に抜くことをおすすめします。

特に女性は、妊娠というとても大事な時期があります。
この時期に痛くなられると非常に歯医者は辛いです。
もちろん本人もです。
先を見越しての治療も時には必要だと思います。


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