今回、その往診先で、70年前の歯科の教科書を頂きました。
その患者さんの家は、とても歴史のある家でしかもかなり大きい。
多分かなり裕福な家系だったと思われます。
現在趣味で、自分の家の中にあった古い物を整理して、自宅で色々な物を博物館のように展示して、近くの小学校の生徒さんなどに無料で公開しているようです。
で、奥様を診療したあと、ぜひ見ていって欲しいと言われたので、
私もこういうのは大好きなので見せてもらいました。
この写真はまた今度アップしますね。(▼写真)
見学していると、古い本の中に歯科の教科書がありました。
集めていることが知れ渡っているので、古い本は知り合いから大量にもらっているそうです。
その中の一つだそうです。
歯科看護術教科書 当時は看護婦さんが衛生士の仕事をしていたのかな? |
中を見せてもらっていると、
「先生にもらって欲しい」と言われました。
どうやら、この手の本は、分かる人に譲っているみたいです。
そのままだと焼却処分する予定と言われたので頂いて来ました。
ありがとうございます。
中を見てみると
昭和18年ってことは、1943年って第二次世界大戦中ですよね |
70年前の本ですね。
字が漢字とカタカナのみです。歴史を感じます。
一応日本語なので読みにくいですが読むことはできます。
エナメル質?って漢字でこう書くのかな? |
根管の形もしっかり勉強しています。 |
根管が複雑なのも当時から分かっているようです。 |
診療台。すでに水平診療? |
レトロなデザインが今では逆におしゃれに感じますね。 今このようなデザインの椅子などが出たら売れるのでは? |
歯を削る道具の構造まで勉強 |
当時からラバーダムの必要性は言われていたのですね。 今と何も変わっていません。 |
鉗子(歯を抜くときの道具)今と全く同じ。今の広告としても使えますね。 |
そうそう、学生時代に粉と液をこういう風に混ぜるように教わりました。 |
根管治療も変化なし。 |
亜ヒ酸使った失活抜髄ですね。これはすでに私の学生時代には教わっていない。 |
なかなか興味深い内容ですね。
全体を通してみて、70年前と歯科は変わっていないとおもいます。
確かに、虫歯に詰めるコンポジットレジンやインプラントなどの新しい技術は出てきていますけどね。
それ以外の、歯を抜く、神経を取るなどの治療はすでに70年前に完成していたと考えられます。
予防に関する記述もあり、基本は何も変わらないんだなぁって感じました。
非常に貴重なものをいただきありがとうございました。
大切に保存したいと思います。
今回読むために開いただけで本がどんどん崩壊してきました。
どうやって保存すべきなのだろうか?
ジップロック+乾燥剤?かな。
▼古い物からも得られるものはあると思います。
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