以前、ぶつけて歯の先端が欠けてしまった患者さんのコンポジットレジン(CR)での治療の例を紹介しました。
今回は、8歳の子供の場合を紹介します。
非常に痛々しい写真です。
鉄棒でぶつけて、上前歯の両方が欠けています。
特に右側は大きくかけてしまっています。
不幸中の幸いで、神経まで達してはいませんでした。
初めて見させていただいた時は、ぶつけた1時間後くらいだったので、消毒をして薬を出して、様子をみることにしました。
ぶつけた直後は触ると痛いだけですからね。
で、1週間後、コンポジットレジン(CR)にて欠けたところを修復です。
今回は、子どもであり、虫歯では無いので、全く削らすに、表面処理のみで接着しました。
右側は大きく失っているので、2種類のレジンを使いました。
光の透過が少なく色の濃いレジンを中心に作り、
そのまわりを透明感の強いレジンで覆っています。
形は、左に合わせて、子供特有の先端のギザギザ感を再現してみました。
それなりにできたと思います。
時間が経てばより馴染むかと思います。
基本的に、レジンは時間と共に劣化します。
個人差はありますが、着色したりして汚くなってきます。
これは材質の問題なので仕方ありません。
保護者の方に、どうしても気になるようなら、おとなになって成長が止まってから、
ラミネートベニアなどの方法でされるときれいになりますよと説明しておきました。
子供の時に、そのような治療しても良いことありませんからね。
今回は、全く削っていないので、歯への負担は最小限にできたと思います。
それにしても、
同じ子どもを持つ親として、こういう歯をぶつけて歯が折れるという治療には出会いたくないですね。
心が痛いです。
スポーツとかしている人は、スポーツマウスピースなどもありますので導入されると良いですよ。
欠けてから後悔しても仕方ないですよ。
▼他のコンポジットレジン(CR)の治療例
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