2013/11/21

訪問診療と入れ歯とスタッフ・家族教育について

訪問診療をしていると、ただ単に患者さんに対して治療をしていれば良いというわけでは無いことを思い知らされることが沢山あります。

その一つが、スタッフ・家族教育です。

どうしても訪問診療を受ける患者さん自身は、高齢の人が多く、認知症を持っている人が非常に多いです。
そのため、自分では入れ歯の取り外しや、管理、掃除などが出来ないことも多いです。
場合によっては、入れ歯を持っていることや、入れ歯を入れていることすら記憶に無い人もいます。
そうなってくると、入れ歯を制作しても、患者さんだけに任せても入れ歯を使っていくことは不可能になります。

最近あったことで、患者さんに入れ歯を作ったが、
施設側のスタッフさんに「入れ歯の手助けをする」という考えが無かったため、
全く使用していませんでした。
患者さんに1週間後に聞いても、「入れ歯なんて作ってもらっていないよ」っという感じでした。

施設のスタッフや一緒に住んでいる家族に対しての教育も非常に大切だと思い知らされることはよくあります。
出来るだけ、施設のスタッフ向けに勉強会などを開いたりしていますが、
なかなか難しいのが現実です。

施設の偉い人がその意識を持っている施設などは、非常に良い口腔内を維持していて、
施設自体の雰囲気も非常に良かったりします。

ただ単に「良い治療をしていれば良いというわけでは無い」という
医療の難しさを感じる出来事です。

もっと歯医者は診療室の外に出るべきだと思いますね。


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