私は時間のあるとき、「歯チャンネル88」の「歯科相談室」をスマートフォンなどで読むようにしています。
この歯科相談室には、一般の人からの歯科についての相談などが投稿され、
登録している全国の歯医者さんがそれに対しての自分の考えを書き込んでいきます。
なかなか専門的で一般の人からは難しい、調べにくい歯科のことを詳しく丁寧に答えてくれるので非常に便利なサイトだと思います。
私も、一般の人の歯科に対する疑問や悩みなどを知ることができるのでとても勉強になっています。
歯医者からすると「常識」や「当たり前のこと」や「とりとめのないこと」が
患者さんからすると非常に大きなことだったりすることがあります。
そんな歯医者と患者さんのズレを知る非常に良い情報源になっています。
あと、答えている歯科医師の考え方や説明の仕方からも非常に勉強になります。
より分かりやすく説明するアイデア・フレーズなどを得ることがあります。
私も自分の病院ができたら、回答者として参加したいなぁって思ってたりもします。
話がそれましたが、
その相談室の中でたまに気になる表現があります。
患者さんの書き込みで、
「歯医者で、歯を抜かれた」
「歯を削られた後で、痛みが取れない」など、
「○☓された」という表現があります。
歯を抜くのも削るのも治療の一つとして行われたのに、
患者さんからすると「抜かれた」「削られた」と感じているという事です。
これはどういうことなんだろうか?
やはり、説明が足りないというのが一番の原因だと私は思います。
歯の治療にはどうしても残せなかったりする歯は「抜きます」し、
虫歯の部分は「削ります」。
これはある意味今の医療技術では仕方のないことです。
でも、それを患者さんが納得して行なっているかが非常に大切だと思います。
それが上手くいっていないからそのような表現に現れているのかと思います。
納得してもらうには、当たり前ですが説明がとても大切です。
私は、治療前の説明も大切ですし、治療後の説明も大切だと思っています。
例えば、歯を抜く場合は、抜いた歯を見てもらっています。
そうすると、歯周病で抜くことになっていれば、
抜いた歯の根にはほとんど黒い歯石がたくさんついています。
それを見せて、抜かなければならなかった原因をしっかり理解してもらうようにしています。
(たまに、血などを見るのが苦手な人がいるので、見ますか?っと確認してからにしています。)
抜かなければならなかった原因を知れば、残りの歯を残す方法も理解してもらえると思っています。
治療後に「抜かれた」「削られた」と思われないように日々努力していきたいですね。
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